パステル画とは?

◆パステルとは?
乾燥した顔料を粉末状にして、粘着剤(水性糊材)で固め持ちやすい棒状にしたもので、顔料に近い色合いで、かつ、やわらかい風合いがあります。

ドガやルドンなどの印象派の画家がパステルを使ったのは、対象の動きや色彩、移ろいゆき光の陰影をすばやく描くのに適した画材であったことからです。

一方で、パレットのデメリットは、油絵具や水彩絵具のように、パレット上で混色ができないこと。そのために、使用する色の数が多くなってしまいます。

◆技法について
パステルでの技法の代表的な例についてです。

●ぼかし
色を塗った後に、指で押さえたり擦ったりする技法。
刷毛、筆、ティッシュなどを使ってすると、指とは異なるニュアンスの表現になります。

●ウォッシュ
塗った後、水を含ませた筆でなぞって溶かす技法。
水彩絵具で描いたような風合いになります。

●塗り重ね
最初に色を塗った後に、パステル フィキサチフ(コート剤)をふきつける技法。これにより、綺麗に塗り重ねることができる。
ドガはこの技法を多用することで、厚塗りの画面を作っています。

◆パステル画の代表例
ドガ「踊り子」

笹倉鉄平「新緑のマナーハウス」
水彩のものやわらかな色彩で、新緑と輝く光に満ちた荘園邸宅(マナーハウス)のさわやかな景色のもつ雰囲気が伝わってきます。

高塚省吾「穏やかな時間」
女性画(裸婦像)で人気の高い高塚省吾も、多くのパステル作品を制作しています。

野間仁根「風景」
大胆な構図と力強い色彩のこの作品は、パステルによって一層その特徴を引き出しています。

菅井汲「魚・鳥」
日本古来の神話的イメージやある形態を、幾何学的なモティーフの配置により、明快な色彩で描いています。

斉藤三郎「セビリア アンヘレス」
油彩による女性画を数多く制作した人気作家ですが、パステル画によるこの作品の趣きは幻想的です。

林武「花飾りの少女」
パステルによる描画が、作品の持つ力強さを一層引き立てています。

小磯良平作品にも、素敵なパステル画が多くありますね。

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