「京洛春秋」は東山魁夷の風景画を木版画にした数少ない連作作品で、 東山魁夷自らが直接彫り線を描き、刷り段階の彩色については東山魁夷の細やかな監修の もと製作された名品です。東山魁夷の原画の豊かな味わいを生かすために 50回以上の刷りを重ね、特にぼかし刷りでは高度な技術が駆使され、 画面全体に原画 の味わいが溢れています。 京都比叡山麓に春が到来し、ところどころに桜が咲き誇る。山々の重なりは穏やかな紫色の色調に よってあらわされ、春の湿り気を帯びた空気を存分につたえる。平安時代の随筆”枕草子”の一節 春はあけぼの・・・を連想される方々も少ない、そんな上品な日本の春の情景を表わした一枚です
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