「京洛春秋」は東山魁夷の風景画を木版画にした数少ない連作作品で、 東山魁夷自らが直接彫り線を描き、刷り段階の彩色については東山魁夷の細やかな監修の もと製作された名品です。東山魁夷の原画の豊かな味わいを生かすために 50回以上の刷りを重ね、特にぼかし刷りでは高度な技術が駆使され、 画面全体に原画 の味わいが溢れています。 ”照紅葉”は栂尾の高山寺を訪れた東山魁夷は、石水院の縁に座って、谷を隔てた松の峰を静かに眺めた 一瞬を捉えた作品です 眩しいばかりの紅葉の照り。対岸の山の斜面は濃紫色に沈んで、紅葉の黄色を引き立てています。 黒々とした樹幹が画面を裂いて、その対照をいっそう強調している作品です。
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