日本画家
作品名:アダンの木
価格:売約済み
- 技法 /
- 複製画 特殊顔彩方式
- サイズ /
- (縦) 75.2 cm (横) 35.5cm
- 制作年 /
- 2008年
- 作品状態 /
- 良好
- 備考 /
- 額裏に著作権継承者"新山宏証明シール"付き
作品について
「閻魔大王への土産」と一村自身が評した代表作のひとつ。水平線のかなたを見つめる構図の中、量感あふれるアダンの木を手前に配す。明るい空を遮るように立ちはだかる大きな黒い雲は迫り来る嵐の前触れか。一村の心の内にある、ある種の不安感、遠い想いの世界と言うように見ることもできる。この静かな画面の単なる写実の世界ではなく、象徴的な空間となっている。
自ら画壇を捨て奄美大島へと移り住み、清貧の中で己の芸術を求め続けた不遇の天才画家の「孤独と狂気にも似た独特の世界」を感じる作品です。
略歴
1908年 栃木県下都賀郡栃木町(現・栃木市)に生まれる。
1926年 東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科入学、同年6月に中退。
1947年 「白い花」が川端龍子主催の第19回青龍社展に入選。
1955年 九州・四国・紀州をスケッチ旅行して回る。
1957年 1955年の西日本へのスケッチ旅行が転機となり、奄美への移住を決意する。
1958年 奄美大島に渡る(50歳)。
1977年 9月11日没(69歳没)。
2001年 奄美大島北部・笠利町(現・奄美市)の旧空港跡地にある「奄美パーク」の一角に「田中一村記念美術館」をオープン。
2008年 奈良県高市郡明日香村の奈良県立万葉文化館で「生誕100年記念特別展 田中一村展―原初へのまなざし―」が開催。
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