版画ってなに?
— 2020年5月8日でもヨーロッパの作家であるマルク・シャガールの版画と、アメリカの作家であるアンディー・ウォーホルの版画と、日本の作家である東山魁夷の版画とを、同じ「版画」という言葉ではひとまとめにできないところがあります。
「版画」の英訳はたいていプリントprintsです。
「版画」と区別した本画(絵画)はペインテイングpaintingsでしょうか。そしてフランス語のエスタンプestampは日本では、「オリジナル版画」と区別して「複製」とか「復刻」と訳します。
ヨーロッパの版画は、もともとは芸術的価値の高さを誇るハイアートhigh artsやファインアートfine artsの流れのなかにあり(大衆芸術ポップアートpop artsとは区別されています)、芸術家の個性による創造性が発揮されたひとつの「作品」だと考えられていたようです。
このようなことから、一般的に、作家自身が手掛けた版画を「オリジナル版画」と言い、作家の死後に原画をもとに制作された版画は「エスタンプ」(復刻版画)と呼ばれています。とはいえ、たとえ原画を基にした版画であっても、東山魁夷が生前に手掛けた版画は「オリジナル版画」として評価が高く、死後に制作された「新復刻画」もとても人気が高いです。
でもこの流れとは全く別に(むしろ対立する大衆芸術ポップアートpop artsとして)、アンディー・ウォーホルは、スタッフがチームを組み、次々と大量のシルクスクリーンによる版画を制作していき、それをファクトリーfactory「工場」と呼びました。芸術家本人の手による制作ではなく、誰でもがウォーホルの作品を生み出せる環境を作り出してしまったのです。
ウォーホルの有名な言葉に、「アンディー・ウォーホルのすべてについて知りたければ、表面だけを見ればいい。僕の絵や映画や、そして僕自身の表面だけをね。それが僕だ。背後に何もかくされちゃいない。」という言葉ありますが、まさにそうなのです。
アンディ・ウォーホル「Campbell’s Soup I (BLACK BEAN)」
このように一口に「版画」と言っても、ヨーロッパの伝統や、アメリカのポップアート、そしてそれをいつも柔軟に受け入れてきた日本の現実があります。
是非、おいだ美術のホームページで「版画」をご覧になってください。ひとくちに「版画」といってもとても奥が深く興味深いと思いますよ。
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